久留米大学循環器病研究所の雑感

雑感

この「雑感」のページには、研究活動で感じたことや、循研方針の背後にある考えを不定期に掲載します。記事内容は循環器病研究所の公式見解でなく、職務に基づく私個人の考えとお受け取りください。

久留米大学 循環器病研究所 青木浩樹

循研ピアレビュー2019:プロジェクトの捉え方(2019.7.3)

2009年に循研ピアレビューを開始してから、循研メンバーは着実に力をつけてきました。その表れとして今年度の科研費採択率は70%を超えました。採択率の向上は素晴らしいことですが、それ自体が目的ではありません。

循研ピアレビューの目的は、自分の中に眠る力を発見し、最大限に伸ばすことです。それは、「問題」とは何かを追求し具体的な解決へと導く力です。この目的に沿って循研ピアレビューは進化を続けています。

循研ピアレビューでは、4つの観点(重要性、独創性、リアリティ、読みやすさ)で申請書を評価します。そしてプロジェクトの全体像を、「理解の構造」という一貫したフレームワークで捉えます。「評価」と「理解の構造」の関連づけが、この数年間のテーマです。循研ピアレビュー2019の手順.001

一昨年は、評価を理解の構造で整理しようとしました。プロジェクトの全体像を掴みづらかったことが反省点でした。昨年は、プロジェクト自体を理解の構造で整理しました。いきなり理解の構造に当てはめるのが難しく、評価しづらかったことが反省点でした。

今年は、4つの観点から「改善点」「強み」「売り」を抽出しつつ申請書を読み込みます。そして読み込んだプロジェクトを理解の構造で整理しなおし、その構造の中でプロジェクトと評価の対応を可視化することを目指します。

 

 

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