循研での研究

学会発表

学会は世界に向けて自分の研究成果を発信する場であり、研究生活でのハイライトの1つです。

日々の実験、チームミーティング、データカンファレンスを経てプロジェクトが進行し、ある程度まとまった結論が得られたら学会で発表する時期です。学会には多くの研究機関や病院から基礎研究者(医学者だけでなく基礎生物学者や物理学者が参加する学会もあります)、研究医、臨床医などが参加するため、より多様な視点から課題を検討することができます。

海外で開催される国際学会もあります。世界中から集まった聴衆に向かって自分の研究成果を発表することは(もちろん英語です)とても緊張しますが、一生の中でも、そう度々は訪れないチャンスです。沢山の応募演題から多くの人の興味を引く演題だけが選抜され、発表のチャンスを与えられるので、このような学会で発表することは、その研究に価値があることの証明でもあります。
学会発表は、新しい視点を得たり、足りないデータに気づいたりする機会です。予想以上に興味を持たれて自分の研究の価値を再確認したり、国際共同研究の誘いがかかることも珍しくありません。また、初対面の研究者と即席でディスカッションすることで、自分の考える力を試す場でもあります。学会発表は、循研の2大目的である研究成果と問題発見・解決力を同時に試す場で、スポーツで言えば公式試合のようなものです。