久留米大学循環器病研究所の雑感

雑感

この「雑感」のページには、研究活動で感じたことや、循研方針の背後にある考えを不定期に掲載します。記事内容は循環器病研究所の公式見解でなく、職務に基づく私個人の考えとお受け取りください。

久留米大学 循環器病研究所 青木浩樹

研究の楽しみ(2016.5.19)

循研紹介では、循研の存在意義や医師が研究することの意味、つまり「研究すると良い理由」を中心に書きました。

それでは「研究したい理由」は何でしょうか?人それぞれでしょうが、私の場合は好奇心と素晴らしい仲間に出会えることが大きいと思います。私はゲーマーではありませんが、聞くところのアドベンチャーゲームの楽しみと似ている気がします。

研究では先のことは謎に包まれており、見通すことはできません。足元より少し先だけがおぼろげに見えている感じです。おぼろげに見えていることを頼りに足先で探り、地図を作りながら進むと、また少し先が見えます。時には行き止まりで方向を変えることもありますし、謎の建物に出会うこともあります。またしばらく進むと、偶然さっきの謎の建物の裏庭に出て、どんな建物なのか初めて分かることもあります。後ろを振り返ってみると、自分が進んできた全ての道は建物を取り囲んでいることに気づき、その建物に出会ったのは偶然ではなく必然だったことが分かったりします。

時々、同じように暗闇の中を手探り足探りで進んでいる人に出会います。そのまますれ違うこともあれば、仲良くなってお互いの地図を見せあうこともあります。中には自分にない能力を持っていて、びっくりするようなことを教えてくれたり、レアアイテムを見せてくれたりします。自分が使っている道具を何気なく出すと、実は相手がずっと探していたアイテムだったというイベントが起こったりもします。そのアイテムを相手に渡すと、突然視界が開けて遠くの方にきれいな山や海が見えて、そちらに行ってみたくなります。

研究について私が持っているイメージはこんな感じで、リアルワールドでの終わりのない冒険です。私にとって循研は、探検基地であり仲間と出会う場所です。そこで出会う仲間が何を求めているかは人それぞれですが、研究の楽しみを見つけるお手伝いができれば良いなと考えています。

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